【プロジェクト事例】大手SIerの顧客契約交渉・PJ推進業務の標準化支援

2021.11.05 転職者インタビュー

こちらの記事は、私が支援をさせていただいた方が、転職後どのように働いていらっしゃるかを、実際のプロジェクトの一日を例にまとめたものです。
今回は、コンサルティングファームへ転職をされ、SIerへの支援において活躍されている方の業務内容をインタビューしました。
実際の1日を少しでも想像いただけたら幸いです。

また以下の記事も併せてお読みいただければ、よりコンサルティングファームやコンサルタントの全体像についてご理解いただけるかもしれません。

https://www.ryo-okui-agent.com/entry/2021/10/10/3/
https://www.ryo-okui-agent.com/entry/2021/10/10/06/

コンサルタント(20代前半)

経歴

大学卒業後は外資系SIer株式会社に入社し、システムエンジニアとしてソフトウェアテストに従事。航空業界を担当し、予約発券管理システム移行プロジェクトに伴うBPT(Business Process Test)に取り組む。
※BPT とは新システムを用いた To Be業務プロセスがクライアントの要件定義通りに実行可能であるかを検証するものであり、航空チケットの運賃及び発券の範囲を担当しております。

プロジェクト背景

クライアントは、電力市場システムを有する海外企業を買収し、子会社化した。当該システムを日本の顧客に販売・導入するにあたり、顧客との契約交渉、海外子会社とのPJ推進が難航していたため、契約交渉・PJ推進業務を標準化し、当該海外子会社との他PJでも活用可能なテンプレートを作成すべく本PJが開始された。

プロジェクト内容

クライアント社員の誰でも実践可能なテンプレートの作成に向け、あるべき姿とのFit-Gap分析に留まらず、現場メンバーとの討議を通した“実践可能な打ち手”の具体化を企図し、以下のアプローチで推進した。

・あるべき姿の策定(過去の大規模PJの訴訟事例からの教訓、等)

・現状ヒアリング

・あるべき姿と現状のFit-Gap分析

・実践可能な打ち手の策定

・標準テンプレートの作成

・定着に向けた教育の実践(営業社員の交渉スキル向上プログラムの実践、等)

実際の1日の過ごし方

8:30 出勤

コロナ環境下では、多くのクライアントがリモートでの会議開催を要求する事が多いため、自宅で作業を開始する。クライアントのPJメンバーへのヒアリングに向けた段取りの最終確認を実施する。

9:00 現場メンバーへの実態ヒアリング(顧客担当営業)

契約交渉・PJ推進が難航していると想定される初期仮説をもとに、現場の顧客担当営業にヒアリングする。

10:00 現場メンバーへの実態ヒアリング(支社営業)

クライアントが販売・導入する電力市場システムは一社の顧客ではなく、複数社からの連名発注のため、各顧客担当営業の方々にもヒアリングを実施する。

11:00 現場メンバーへの実態ヒアリング(PJマネージャー)

PJ実施計画書・管理計画書に基づき顧客・海外子会社とPJを推進しているクライアント側のPJマネージャーへヒアリングを実施する。

12:00 昼食

13:00 現場メンバーへの実態ヒアリング(PJの各チームリーダー)

PJマネージャーには報告が上がりづらいクライアント社内体制の課題を確認すべく、各チームリーダーへのヒアリングを実施する。

14:00 ヒアリング結果のまとめ

翌日のクライアント事業本部長へのヒアリング結果の報告に向け、ヒアリング結果の主要ポイントをまとめる。

15:30 パートナーとのレビュー

本PJの直属の上司がパートナーのため、パートナーとヒアリング結果のまとめ方(資料構成)を相談する。

16:30 レビューの指摘事項の反映・打ち手の初期仮説の構築

パートナーとのレビューでいただいた指摘事項を反映し、現実的に実践可能だと想定される打ち手の初期仮説を構築し、資料化する。

18:00 パートナーに紙面レビューを依頼し、退勤

翌日のクライアント事業本部長への報告資料(ヒアリング結果・打ち手の初期仮説)をパートナーへ送付し、書面レビューを依頼する。指摘事項は翌日の報告前までの時間で反映する。

終わりに

今回ご紹介させて頂いた方は、前職にいた際にはSIerの業務の中でも下流のご経験が中心となっておりましたが、若くしてコンサル業界に参画し、はじめはご自身のご経験が活かせるIT領域の案件から参画し、現在では販売戦略策定やホットになってきているカーボンニュートラル実現などの戦略領域を中心にプロジェクトを行っています。

地頭の良さは勿論ありましたが、何よりも目の前のことに対して愚直に取り組み結果を出すといった姿勢が印象的でファームの中でも評価が高く、プロモーションのスピードも稀にみる早さでご活躍されています。

そのような方々に伴走出来るよう、私自身も高めていき、志を持った方々の支援をしていきたいと考えております。
今後もエージェントとして一人でも多くの方とお会いできることを楽しみにしております。

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